無気力からの脱出

何かと理由をつけては学校を休もうとする。
受験が控えていのに受験勉強をしない。
平日夜や休日に、時間があれば「暇つぶし」をしている。
やっていることの優先度が明らかに間違っている。
部屋に篭もる。
etc…

日々そういう状況に困らせられています。

叱ったり、尻を叩いたりで、やることを促してはいるけど、そこには「言われたから仕方なくやる」という、無気力が見え隠れしています。

そういう態度を見ると、親としても穏やかではいられなくなり、ついつい大声を出したり喧嘩になったりするわけです。

しかし、一方的に叱れば叱るほど、子供の態度に無気力さが表に現れてきます。

「やれと言われたからやってやっているのに」「そもそもやりたくないことをやらせやがって」

そんな言葉が子供の目から聞こえてきます。

それはたぶん、同じように子供だった頃の自分の声でもあるのだと思います。

 

何をすれば良いかがわかっていない

親は大人の目線で物事を考えます。それは失敗も成功も何十年も体験してきて、そうやって傷ついたり、支えあったりして今の自分というものを作り上げてきた自負があっての目線です。

何をしたら失敗するのか、どうやったらうまくできるのか、そういうのを考えて考えて積み重ねて来たからこそ得た今です。

そういった体験や知識や理解は、そのまま物事に対する計画の組み立てや、成功への道筋を開くことへと繋がります。

また、未知の世界に対してもこれらの経験は「どうしたらよいか」という行動の予測を可能にします。

しかしこれは、思春期を越え、自身の責任を意識し、その重さの理解を伴った、そういう個人の歴史に基づいたものなのです。

 

だから、親と同じような目線を無思慮に子供にそのまま期待するのは、ひょっとしたらネグレクトに近い、ひどいことなのかもしれないのかとも思うのです。

知らないことをやれと言われても出来ないのですから。

「自分(親)は出来る!お前もできるだろう!」というのは、なんと恐ろしく自分勝手で思いやりの無い言葉なのだろう、と思います。

 

成功・達成が見えないとやる気を失う

まだ経験も知識も乏しい十代の子供に対しては、親自身が得てきた経験や方法論をきちんと子供に伝える必要があると思います。

そもそも、成功・達成への道筋が見えなければやる気も何も起こりません。

それは、モチベーション以前の問題であり、何をどうしたら良いのかわからなければ、誰だって途方にくれてしまいます。

だから、やるべきことをきちんと示唆してあげることができれば、子供は一歩一歩前に進むことができると思うのです。

親がやることは、答えを用意することではなく、達成への方向性と、その手段を伝えることなのだと思います。

真暗闇の中、ライトも持たずゴールへ行けといわれて、足が前に出る人はいません。

 

成功体験の獲得

とはいえ、子供だって自分の人生を歩んできています。自分なりに考えて得た経験則だって持っています。

だから、自分が得意な事に対しては優先度が高くなりがちだし、ただただ毎日行くだけの学校なんかは、明確な達成を得られないければ、必要性や必然性が希薄になっていきがちなのだと思います。

 

「やったこと」が「結果につながる」という客観的に明確な因果関係が見いだせるのであれば、積極的に挑戦させようと思っています。

楽しいこと、好きなことを自認させるというのは、成功への第一歩なのだと思うから。

趣味や、得意なことをやって、何かしら形になったのであれば、それは無条件に褒めるべきものだと思います。

重要なのは成功体験を積ませるということ。

 

例えば、習い事や部活をしているのであれば、この辺は既にクリア出来ているのかもしれません。

学校の授業とは別の、技術や知識を身につけるための適切な修練は必ず達成につながるんだという経験は、これ以上無い成功体験なのだと思います。

こういった、成功体験は無気力から脱出するためにはとても効果があるのだと、私は信じています。

 

本分の理解

好きなこと、できることばかりをやっていれば、誰だってそれはとても楽しいと思います。

だから本分である学業をそっちのけで、趣味にのめり込んだりもします。それでも、暇つぶしにLINEしながらSNSをぼんやり見ているよりは何倍も良いと思います。

とはいえ、これから控えている受験や、その先の未来を考えると、そうも言っていられません。

 

だからこそ、親も協力して子供の未来を照らす手伝いをしなくてはいけないと思うのです。

受験や、その先のもっと大きな未来に対して責任をもっているからこそ、我々親は、子に責務を与えることができるのでしょう。ならば、その責任をきちんと子供にも理解してもらい、子供が得られる自由や権利は、当然の責務をはたした結果であることを理解させなくてはいけないのだと思うのです。

 

子供の将来は子供が考え、親はサポートをする。

でも、子供が将来を正しく考えられなければ親は何も出来ません。

子供が自身の将来をきちんと考えられるようにすることが何よりも大事だと思うのです。

だけど、将来の希望をできるだけ具体化させること、それはきっと子供だけでは難しいことだと思います。

 

まとめ

だから、明確な「未来」を共有することをはじめました。

具体的に何が好きで、何をしたいのか、そのためには「何が必要」なのか。

あとは、そこへ向かっての具体的なロードマップを一緒に作って行けば良いはずです。

そして、定期的にフィードバック(褒める・助ける)もできるように。

 

少なくとも、何をすれば良いのかわからないことから来る無気力からは抜け出せると思います。

なぜなら目の前に、手を伸ばせば達成可能な目標がある時、人はものすごく目を輝かせるものなのだから。