学校でスマホやタブレットを使ってほしい

ここ数年、いろいろな所で、日本は学校教育でのICT機器活用が遅れているという話題を目にします。

例えば、就職において、新卒者がエクセルなどの業務アプリを全然使ったことがなく、まずそこから教えないとならなかった、というお話を最近見ました。

一方、欧米や中国などでは、学校でタブレットを積極的に利用しているという状況もあるようです。

一般的に社会に出るとワードやエクセルを使うことが当たり前の状況が多く見られますが、学校内においては、親への連絡も、未だに紙に手書きということも少なくありません。

また、教員のデジタルリテラシーがなかなか追いついていないという現状もあるようです。

個人的には、学校という世界においても、もっともっとICT機器の活用が当たり前になって欲しいと思っています。

学校でのICT機器活用状況、日本は底辺国?

日本は世界の「底辺国」!?――学校でのICT機器活用を親と専門家の目線から考えるディスカッションイベント

という記事があります。

 

国際比較として、「PISA2015」(※1)の「学校で使っている機器」「学校での学習用途」「対ICT態度項目」の結果を見てみると、日本の活用の遅れは「底辺国」レベルであることが示された。

PISA2015結果/学校で使っている機器(当日スライドより)

PISA2015結果/学校での学習用途(当日スライドより)

PISA2015結果/対ICT態度(当日スライドより)

砂岡氏は、PISA2015において、いわゆる学力調査部分では日本は上位の数字が出ているため、ICT活用について注目されにくいということに触れた上で、「社会人の仕事現場でICT機器が既に当たり前に使われ、“ごくありふれた役立つツール”となっているのに対し、学校教育現場での活用がこのままで良いということにはならないだろう」と提示した。

学力に関しては今の所、影響が出ているということでは無いようですが、社会人の仕事現場でICT機器が当たり前に使われて」の部分は、まさに私も懸念しているとおりです。

もはやスマートフォンは携帯電話ではなく、タブレット端末同様に小型パソコンだ。もちろん、パーソナルな用途やエンターテイメント用途にも使えてしまうという問題がついて回るのは当然だが、既に多くの高校生が所有しているICT機器を学校現場で有効活用しようという試みが動きはじめているのは注目するべきだろう。

上述の通り、知識や学習において、検索機能や計算、翻訳、など、直接学業に役立つものは非常に多く含まれています。

とはいえもちろん、親が懸念するのは、LINEやゲームなど、むしろ学業以外のことにしかつかわないのでは、というのもありますが、学業用途としてのアプリや、学習用タブレットの配布などで、それらを明確に切り分けることで、利用方法を意識させることも可能だと思います。

そもそも先生自身が使い慣れていないことこそが問題だという声も多く上がった。「iPadを見て『これは何ですか?』という先生もいるのが現実」(西田氏)だという。

しかし、やはり、教員自身がデジタル機器になれていないと、それを使って効率の良い授業を進めていくなどというのは非常に難しいものだともいえます。

この辺は、若い教師がそういった古い考え方を刷新出来ると良いのですが、役職をもった年配の教師がそれらを是とするかどうかは、なかなか厳しいのではないかとも思います。

まず、「出張中に学校から自宅に電話連絡が入っても用件すら把握できない」(神谷氏)、「単身赴任なので、連絡帳を使った連絡は困難」(村上氏)という、親のライフスタイルに合わない実情が上げられた。メールやデジタルデータでの伝達が日常的な時代に「学校と保護者の間だけ」が古い連絡手段を使う状態になりつつあるというわけだ。ネット上では、学校から保護者向けに配られる大量な紙の「お手紙」が時代錯誤だと揶揄されることも多い。

親だけではない。子どもが既に創作や思考のツールとしてパソコンを使っているのに、「パソコンで完成させた作文を、学校に提出するためにわざわざ原稿用紙に書き写している」(神谷氏)というエピソードも上がった。「自由研究をデジタルデータで提出することが認められない」(同)という状況で、はたしてこの先プログラミング教育が必修化された時に、子ども達の興味の広がりに対応できるだろうか。実は緊急性の高い課題だろう。

この辺も個人的には非常に同感だと思いました。

私自身、仕事でコンピューターを使うことも多く、自宅にもPCやタブレットがあるので、子供にも積極的にそういうものを利用させています。

たとえば、学校への提出課題などで、下書きやツールはPCを使い、最後のアウトプットだけは紙に鉛筆で書く、といったことが実際にされています。

正直ため息が出てしまう現状だと思います。

大学などに行くと、この辺はもう少し改善されるとは思いますが、それでもまだまだ下記のような声は出ているようです。

現役の大学生と接している豊福氏と村上氏からは、「今の大学生は文章が書けず、レポートを書かせても感想文になってしまう、レポートの書き方から教えなければいけない」という切実な声も聞こえた。

「構造化された長い文章を作るためのコンピュータは有効だが、そのスキルが身についていない」(豊福氏)、「今の時代は高速で文章を大量に読んで要点をとらえる力、情報を読み取る力が必要」(村上氏)という指摘には、ヒヤリとするものを感じた。

私自身、文章を書くにあたってはPCがないとうまく整理出来ません。

そういった思考のためのツールとしても重要な位置を占めているものだとおもうので、この辺は学校としても積極的に進めていってもらいたいと思っています。

ちなみに、下記の投稿は、先日twitterで見たものなですが、投稿では中国での授業風景らしいと書かれています。これが世界のレベルだとすると、我々も早々に認識を変えていかないといけないのでは、と焦ってしまいますね。

学校と自宅と

そういったこともあって、我が家では、子供には積極的にPCを使わせるようにしています。

子供は文芸部に所属しているのですが、教えてもいないのに、文芸部仲間とGoogleドキュメントを利用して、共有ドキュメントで同じシートで一緒に創作をしたりしています。

またphotoshopや3Dモデリングなど興味があるというので、積極的にそれらを使えるようにはしています。

ただ、やはり、問題なのはそれが楽しくなると、本文である学業が疎かになりがちではあるということで、その辺は悩みの種でもあり、そこの舵取りには本当に頭を悩ませられています。

それでも、学校が追いついていない状況なので、家庭内ではできるだけそういった部分から目をそむけず、「分からない、知らない」と距離をもたせるようなことはしないようにと思っています。

そして、こういったPC環境や、スマホなどを与えて子供を観察してみると、結局のところ、役に立つと思うものは自分で勝手に見つけ出して仲間同士で広め、遊びの中に組み込んで行くのだなあという実感もあります。

遊びや楽しみがそのまま学業にも繋がり得るものだと思うので、そのへんの配分を間違えないように進めていきたいと思います。

自分で出来ることが増えると、学校が禁止していても、以下の記事のような頑張りを見せる子も出てくると思います。

高校生が「PCを学校に持ち込みたくて」Windows10搭載の電子辞書を自作してしまう

ただ、ここまで行くと、もはや専門職レベルのことだと思います。

とはいえ、興味があれば、ここまでのことも出来るのだという一つの実例だとも思います。

学校の対応にはまだ数年かかるのでしょう、
せめて自宅においては積極的にICT機器に触れる環境を用意出来るようにしていこうと考えます。