大学を選ぶということ

子供が高校一年生の後半に入った時、二年次移行の教科選択を迫られ、理系文系の選択を決めるため、子供と一緒に、改めて進路について話し合いをしました。

大学に進むのか、専門学校という選択肢もあるのか、はたまた、働きに出たいという希望はあるのか。

将来のことや、今の社会情勢のことなどを交えて将来について一緒に考えました。

私自身、高校生の時分に大学選びに悩んだし、その後大学で学んだ経験もありますが、今改めて考えると、正直、日本における「大学」というものが良くわからなくなってきています。とにかく、大学で学ぶということが、ここ数年で変わってきている気がするのです。

そこで今回は

  • 大学とはなにか

  • 今までの大学選びとこれからの大学選びの違い

についてまとめてみました。

大学とはなにか

職業訓練ではない

子供と進路を話すにあたって、将来の夢や、何をやりたいのか、そういうことを考えるのがまず必要だと思いました。

ただ、将来のやりたいことが具体的になればなるほど、進むべき進路は大学ではなく専門学校になるような気もしてきたのです。

これは極端な例ですが、

例えばアニメが大好きで、「将来はアニメに関わる仕事がしたい」と言われた場合、選択肢としては

  • すぐに働く

  • 専門学校に行く

  • 美術系もしくはメディア系の大学に進む

になると思うのです。

絵でも声優でも、とにかく、そういった具体的なスキルに対して、既に腕に覚えがあって、すぐにでもその世界に入りスキルを活用したい、その場合はすぐに働くべきだと思うのです。

そして、今はスキルが無いけど、身につけてその道に進みたいという意思があるのならば、まずはスキルを得るために専門学校が望ましいと思います。

じゃあ、大学という選択はどういう時なのだろう

たぶんなのですが、この場合「アニメ」という概念の根本から変えたい、もしくはその世界の更に奥まで生涯かけて関わりたい、そこまで突っ込んでその世界に入りたい人が技術やスキルよりも、その歴史や概念やその深奥を学ぶために大学に入る必要があるのではないかと思うのです。

研究が出来る

大学における研究というのは、即戦力的な個人的なスキルの開発というよりは、その専門分野における根本について学ぶものなのだと思うのです。

自分が打ち込みたいと思う、何か一つの専門をみつけたのなら、その専門を突き詰めていくための知識を得て、更により専門へと絞り込んでいくようなものなのだと思います。

それはむしろ、即戦力にはなり得ない概念的な探求になっていくのではないかと思うのです。

就職、そして将来への有利・不利

即戦力にはならず、しかも専門色が強くなればなるほど、スキルは先鋭化する。

それを望む企業があればそれは強みになります。

しかし、時代にその需要が無かった時、その先は茨の道になるのでしょう。まずはある程度の生活基盤を整えた上で研究を進め、将来的にも研究者になるかどうかという道を選ぶのか、そういった未来になると思います。

本来、学びたいというのは、そういった世界なのかもしれませんが。

専門色が強くなればその専門での需要に対してはすごい強みがありますが、逆に潰しが効きません

理系学部はこういった傾向が強いと思います。

対して、潰しの効く学部というものもあり、こういった潰しの効く専攻は 日本では 広く職を得やすいようです。

将来的に安定した生活を狙うのであればこちらの道が良いのではないかと思ってしまいます。

この潰しの効く専攻を選択するという考え、正直あまりデメリットを感じないのです。

大学を最後のモラトリアムの時期と割り切り、知名度のみでより良い大学を選ぶというのは、実は日本における将来を考える上では、かなり理に適っていると言えないことも無いのです。

ただし、それが通用しない時代になってきてはいるのではないかとも思いますが。

今までの大学選びとこれからの大学選びの違い

今の社会情勢を見ていくと、日本では給与レベルはここ20年上がらず、更に少子化に拍車がかかり、若者の負担は非常に大きくなっていきます。

そういった中で今まで通りの大学選びをしていくとかなり危険であるという気もします。

それらを勘案し、将来のことを考えるにあたっては、こういうことを念頭に考える必要があるのではないかと思います。

  • 「日本以外」という選択肢を前提として持つ

  • 「世界の中」で「強み」があるかどうかで考える

  • 専門に特化した「強み」を転用・活用できる方法を学ぶ

これらを活かす勉強ができる場所こそが、大学なのだと思います。

その上で改めてどういう大学を目指すのかを考えるのが良いのだと思いました。