親が子供の勉強に口を出すのはどうかと思っていたのですが、最近は積極的に口を出すようにしています。
受験勉強などの、その日を迎えるまでに何年もかかるような大型のタスクについて、学校や予備校でそれなりに計画を建てはしますが、どうにも絵に描いた餅になりがちです。
「タスク管理」や「進捗管理」など、目の前にある「やらないといけないこと」を効率的にしっかりこなしていく方法というのは、学校ではもちろん、我々大人も、実はこれといった教育を受けてきていないのです。
大人になって、会社で働くようになると、こういった工程管理はとても重要なはずなのに、そこに至ってもまだ正しいやり方を学べていなかったりします。
そう考えると、これは親が子供に家庭教育として、しっかりと学ばせないといけないものなのではないだろうかと思います。
進捗管理とは
ToDoや日々のタスクよりも、もう少し期間の長い、例えば一ヶ月以上かかるような計画には本来、工程管理・進捗管理というのがとても重要になると思っています。
たとえば英検や受験勉強。
ある期間までに、一定の水準をクリアするためにやらないといけないことを、適切に進行させていく。
これは大人でもうまく出来ない人が多いです。
それを子供だけで適切な方法を見出して、進行していけというのは、さすがに無理があるのではないでしょうか。
以前非常に共感を得た記事を読みました。
ここでは、なかなか勉強を始めない、いつもギリギリになるまでやらない、その理由として
・タスクの事前抽出が出来ていない
・同じく、タスクの全量が事前に把握出来ていない
・なんとなく「すごく多い」というイメージだけで、着手の心理障壁が上がり、着手自体が遅れてしまう
・タスクに取り掛かってしまいさえすれば、タスクの遂行速度に問題はない
まさしくこれだ!と膝をうちました。
まずは全体像を把握
「やらないといけないこと」に対して、行程を管理して進めてくことになるのですが、まずは全体像の把握が必要です。
「いつまでに」「なに」をしないといけないのかをはっきりさせます。
加えて「なぜ」それをやるのかというのもしっかり把握出来ていないと、モチベーションが続かなくなります。
適切なタスクの分解
これもとても難しくて、とても重要なところです。
例えば受験であれば、受験勉強のペースなど、現役生にはなかなか把握出来ない部分もあります。
予備校や塾は、これらの専門家なので、より良いアドバイスをしてくれると思うので、そういった情報も最大限活用します。
そして、一日に出来る分量や、理解度など、一人ひとり違うので、自分にあった粒度というのを見つけ出すのが非常に大事になります。
バッファの設定
人間誰しも計画通りに進めることなど出来ません。
風邪もひくし、急に友人と遊びに行くことになったり、どうしてもやる気がでないこともあります。
目標が何ヶ月も先にあると、「一日くらい…」とサボりがちになります。
サボること自体は良いのですが、それが何日も続くと取り返しがつかなくなります。
そうならないためにも、一ヶ月に3日くらいのバッファーを設けると良いと思います。
フィードバック
長期計画において最も大事なものは、定期的な振り返りです。
予定通り進んでいるのか、遅れが生じているのであればどこで巻き返すのか。
全体と、進捗を照らし合わせ、そしてスケジュールの微調整を行います。
進捗管理にはITを使って
先程の記事ではWEBサービスのプロジェクト管理ツールを使っていました。
最近は仕事でこういったWEBの管理ツールを使うところも多くなってきているので、もしも慣れたツールがあるのであれば、積極的にそういうものを使っていくと良いかと思います。
ちなみに私は「バックログ」をおすすめします。仕事でも使っていましたが、直感的にわかりやすいのでおすすめです。
また、こういった工程管理とは別に「ToDo管理」および「目標管理」として「Trello」を子供と使っています。
これについては、またいつか記事にしたいと思います。
変えていくこと
先程の「夏休みの宿題進捗管理をIT化したら子供が凄くやる気出した話」という記事にもありますが
・手をつけるのがイヤなことは、単にやること整理されていないだけであることが結構ある
・整理して細かくタスクを分解すると、大変そうに思えることでも実は案外楽
これについては心から賛同します。
適切にタスクが分解され、今何をやらないといけないのかがはっきりしていると、案外やる気になるものです。
漠然とした「勉強しなさい!」という子供への注意は、あまり意味が無いものだと思います。
なので、以下のようなことを意識してやっていきたいと思います。
・「何を」「いつまでに」を明確にする
・そのために、全体を俯瞰して見えるようにする
・そして、それを家族全員で共有する