家庭内憲法のすすめ

度々繰り返されてしまう親子間不和の原因ってなんなのでしょうか。

まず思い浮かぶのが、

・ 親が子供に期待する

・ 子供の行動がその期待にそぐわないことによる怒り

という認識と結果の齟齬だと思います。

ただ、もちろん子供にも言い分はあるのでしょうが。

 

なぜ齟齬が生まれるのか

それは、「親の勝手な期待」と「子供の甘え」があるからなのだと思います。

 

親の立場からは、子供への期待値が邪魔をして、「うるさく言わなくてもここまではやるだろう」という勝手な期待を無意識にしてしまいます

 

子供の立場は、親への甘えから

「このくらい出来ていれば十分だろう」

「(他人から見たら理由にもならないけど、自分にとっては十分な)理由があったので出来なかったのをわかってくれるだろう」

という、これまた自分勝手な甘えを無意識にしてしまいます

 

こういった「期待」と「甘え」がお互いの認識のズレにつながり、喧嘩に発展してしまいます。

 

また、子供が正しかったとしても、親の強権により、(良かれと思って)改変されたルールがもとで摩擦になることも多くあります。

子供にもルールの拠り所が必要なのだと思います

 

家庭内憲法のすすめ

そういった家族間での齟齬や摩擦をなくすために、「期待」と「甘え」が許容されない、家族みなで守るルールを作ることを提案します。

 

ルールを決めるための取り決めを「家庭内憲法として制定して、
その上で、家族みんなで守るルール」を作り、お互いを尊重することで、安定した平和な家庭が守られるのではないかと思うのです。

家族の誰もが尊重するルールをつくる

ルールに賞罰はいらない

罰があると、罰を受けることで、ルール破りが常習化してしまいます。

“遅刻したら罰金300円”にしたところ遅刻件数が2倍に増えてしまった理由→罰金を課す事でそれが『遅刻チケット』のように機能してしまったから

逆に報奨があると、アンダーマイニング効果で褒められなければ守らなくなってしまいます。

ルールの平等性

ここで決めようとしているルールとは、子供の行動を制限するためのものではなく、親も等しく守るものとして考えます。

そこで初めて、ルールは平等に守るべきものという認識が生まれます。

親がルールを守ることで、子供もきちんとルールを守ります。

これにより、ルールに権威付けがなされるわけです。

人権・自由をまもる

大仰な書き方になってしまいましたが、そもそも、子供は親の人形ではなく、一人の人間です

一方で、親には子供を庇護する義務があります

人権・自由はお互いが尊重しなくては成り立たないものです。

ただし、

  • 権利には責任が伴う
  • 自由には責任が伴う

これを、子供はきちんと理解しておくべきだと思います。

ルールを決めるにあたり、子供の人権や権利を守るものになっているかどうかは、
責任を取ることが出来るかどうか、を判断基準にするのが適正だと思われます。

 

たとえば、親だからといって、子供の自由を阻害して「毎日5時間勉強しなさい!」というルールを作ることは、間違っていると思います。

しかし、子供の自由を保証しようとして、「勉強をするもしないも子供が決めること」というルールも、間違っているわけです。

親は子供に教育を与える義務があるわけですし。

 

家庭内憲法草案

そういったことを踏まえて、まず「家庭内憲法」の草案を考えてみました。

家庭内憲法において、条項は2つだけにしました。

家族全員が納得したものをルールとする

家族全員で決めたルールは家族全員が守る

生活や環境が変わればルールも変わります。

全員が納得した上であればルールも変えられるわけです。

憲法の下に法律(ルール)がある

憲法が決まったら法律(ルール)を決めます。

これは、親から子への一方的な命令にならないように気をつけなくてはいけません。

例えば、

学校から帰ってきてカバンをそのへんに投げ散らかすのをなんとかしたい
(通常であれば躾の一環なので問答無用で注意すれば良いのですが)

悪い例:学校から帰ってきたら、カバンを正しいところに置く
良い例:外から帰ってきたら、家族の誰であろうと、カバン・荷物類は床に置かず、決められた場所に置く。

つまり、子供だけが守るルールではなく、親だろうと子供だろうとこのルールは守るべきルールなのです。
そうしないと、子供としては「親ができていないから自分もやった」という言い訳(?)が発生してしまいますが、正当に家族で決めた法律であると明文化すれば、やらない言い訳は存在しません。

 

毎日きちんと勉強をするようにさせたい
(自発的に勉強しない子の場合)

学生は勉強が本分であり、親は子供に正しく教育を受けさせる義務があります。

義務教育の期間を過ぎていたとしても、親の庇護のもと、親の協力で高校に通い大学を目指すのであれば、子供にも正しく教育を受ける責任があります。

日々の勉強を疎かにすると、途端に成績が落ちたりします。下がりすぎた成績を上げるために塾へ通ったり特別授業を考えたりするのは、子供が責任を果たしていれば発生しないはずの余剰な苦労です。

そういった起こり得るリスクを排除して、大学受験に向けた適切な勉強をしていく責任が子供にもあるはずなのです。

そのためには、日々のキャッチアップが必要になります。

ただ毎日何時間机の前にいるというのでは正しいルールにはなりません。

高校の成績を維持するための教材、大学受験のための教材から、毎週の計画を立て、その計画を正しく消化する。
その、計画の進捗及び完了の報告を毎週行う。
といった、ルールづくりはいかがでしょうか。

心置きなく怒ることができる

ルールに賞罰は無いですが、決められたことを守らないのであれ、それはもう通常の家庭内での問題です。

子供に対して、きちんと怒ることの正当性が出てきます。

躾のためにきちんと怒りましょう

逆に、子供にルールを守らせるために、親は規範とならないといけないのです。

自分ができていなことを指摘されたら逆ギレしないできちんと反省しましょう。

それができれば、子供は道を違えず責任をもった大人に成長していくのでしょう。

なぜなら子供は親の真似をして成長していくのだから。