大学の選び方に関しては思うところがあって、子供とはいろいろ話し合いをしながら決めました。
その中で
-
- 将来やりたいこと
- そのために学びたいもの(大学かその他の選択肢か)
- どこで学べるか
- どの大学のどの学部にするのか
という順番で決めていきました。
特に、今の社会情勢を考えると、将来やりたいことに関しても、ただやりたいからそれを学べれば良いという状況ではなく、将来をきちんと実現させていくためには更に何を考えないといけないのか、何を準備しないと行けないのか、ということを家族で考えました。
ここでも書きましたが、まず何をしたいのかがあって、その上で初めて、なぜ大学を選ぶのか、となるのだと思います。
というようなことを家族内でやり取りしていたのですが、ちょうど同じような手順で、大学選びについて書かれている本を見つけたの紹介したいと思います。
大学選びとなれば、基本的にはみな同じ選び方になっていくと思いますが、この本でもまずは、将来の夢をきめ、それに目指した大学を選ぶこと、そして今の社会情勢も鑑みて、大学でちゃんと学べるように自身のスキルを身につけましょう、という構成になっています。
予備校が出しているだけあって、ツボをしっかり抑えているなあ、という印象でした。
第一章:「夢」を見つける
第二章:「夢」をかなえるために
第三章:行きたい大学を見つけるために
第四章:大学受験の基礎知識
の四章構成+大学生のインタビューや大学情報など
になっています。
既に将来の夢や、それに沿った大学選びが終わっている人には無用の長物だと思います。
ただ、大学をなんとなくで選んでしまったり、偏差値や学力から行ける所を選んだり、親の出身校だから、等々、明確な目的をもって学部学科が選べていないのであれば、かなり役に立つ本ではないかと思いました。
子供だけが読むのではなく、親子ともに読んだ上で、将来を考えていくには非常に有用だと思います。
特に、第一章の「夢」を見つける、では、本を読んだだけでそう簡単に将来の夢がわかるようなものではないと思います。
これは親子ともに話し合いながら、親の経験や今の世界の状況などを踏まえて考える必要があると思います。
将来の目標が決まりさえすれば、後はそれにそった職業を考えたり、その職業に有利・必要な大学の学部学科を見つけたり、そのために大学でどういった勉強をするべきなのかなど、おおよそ座学で身につくことが丁寧に書かれています。
「大学選び」というポイントに関して言えば、今の日本の大学の状況(人口や社会環境などによる影響)や、学部や学科の説明、留学や受験方法などきっちりと抑えられているので、まだ大学選びに迷いがあるご家族などにはおすすめだと思います。
ただ、繰り返しになりますが、将来の「夢」を見つるける部分。
ここは子供が本を読んだだけではなかなか決まるものではないと思います。
本そのものも、子供とその親御さんも読者として想定されているのが見て取れます。
そういった親子の大学選定の参考書としての最初の一冊という位置づけに良いかと思います。