「活かす」ことを考える

 

子供が将来進む道を考えたときに、その業界が将来どうなってしまうのかが分からない。進む方向はこれで良いのだろうか?という悩みがついて回ります。

これは子供だけの話ではなく、一緒に将来を考えるにあたって、現役で働いている親世代でも、10年先を明確に予測することは難しいと思います。

今は技術の進歩、特にAIやIoTなど、今までなかったものが次から次へと出てきて、しかもそれが今までの商習慣をも変えてしまう可能性があるのですから。

スペシャリストで良いのだろうか

日本企業では年功序列の終身雇用型で大きくなってきた歴史から、社員を様々な部署で経験させ、会社全体を見通せるジェネラリストを育てようとする傾向がありました。

しかし、少子高齢化により、若い世代が少なく、働き方も終身雇用から、気軽に転職が出来る環境に変わってきました。

何よりも生産性が重視される世の中にシフトしてきていると思います。

そういう情況の中では、ジェネラリストにはあまり価値を見いだせず、企業としても個人としても何かに特化したスペシャリストを欲するようになってきています。

しかし、スペシャリストを目指すということは、潰しが効かなくなるというリスクも負うのではないでしょうか。

あまりにも先鋭化した特化スキルは、それを必要とする企業がなければ、自分の生活すら危ぶまれます。

例えば大学院を卒業したエリートたちが、職を得られず苦労している話などは枚挙に暇がありません。

そう考えると、せっかく将来を考えて自分の進む道を見出したのに、将来性が不安なので一歩を踏み出せない、という考えを持つ人も出てくるのではないかと思います。

技術や能力は、活かすもの

以前読んで印象に残ってブックマークしていたのですが、ask.fmという以前流行った、送られた質問に答えるサービス

https://ask.fm/meguro_staff/answers/125432414973

4/1に入社した新入社員です。入社前に聞いていた仕事内容と異なる仕事をすることになりました(これからやれる見込みもないです) 同じような思いをして辞めていった社員がここ数年で何人もいるそうです(いわゆるブラック企業でしょうか…?) 私自身、この仕事ができなければ大学で学んだことを活かすことができないのですでに転職も考えていますが、やりたい仕事のために遠い地へ引っ越してきたので今後どうしようか迷っています。

という、質問に対しての返答が書かれているのですが。

ざっくり説明すると

アスタリフトという「富士フィルム」が前進の化粧品があり
それはフィルム会社である「富士フィルム」がデジカメの台頭に対して、
フィルムで培った「感光技術」を化粧品に転化して、
他の化粧品会社にも負けない化粧品を出し生き残っている

という実際の生き残りの事例を元に、富士フィルムが、

その時に考えたことは「今持っている技術を、どう活かせばいいのか?」ということ。

を真摯に考えて、試行錯誤したからこそ出来たことだと説明しています。

 

今のご質問者様は「この企業だと大学時代の勉強が活かせない」のではありません。

もっとずっと単純で「俺は学んだことを活かせない人間だ」ということになります。

(中略)

ですが、恐らく今のご質問者様では「大学時代に学んだことと、ぴったりと合っているように見える会社」に入ろうとも、大学に学んだことは、きっと役に立てることが出来ないと思います。

何故ならば「今持っているものをどうしたら活かせるか」という意識が無いからで御座います。

 

大学は高等教育です。

専門性も高く、自発的に学ぶ姿勢をもっていなければ、四年間を遊んで過ごすだけになってしまう可能性もあります。

自発的に学ぶ」というのは、積極的に教科書を開くということではなく、自分の興味の幅を広げた時に、それをどう活かせるのか考えるということだと思います。

大学を選ぶにあたって、将来を考えたのであれば、次は、そこで学ぶことをどう活用できるのかということを、日々の自分の好奇心に照らし合わせて、興味が学びにつながるような思考を持てる訓練をすることが大事なのではないだろうかと思いました。