大学選びの段階から日本企業で働くこととはどういうことかを知っておく必要があると思う

ことさらに日本企業だけを特別扱いする気はないけれども、少なくとも目に見える傾向というものはあると思います。

その一つが、従業員に対する時間の概念です。

非常に頻繁に出てくる言葉が「労働生産性」

日本は他の国に比べて特に生産性が悪いと言われています。

その割には、遅くまで残業している人ばかりのようにも思えます。

一体何があるのでしょうか?

本来の業務時間にはあまり仕事ができない?

私も実際に働いているからわかるのですが、日中は、本来の仕事以外のことをしていることのほうが多い気がします。

そして、取引先や同僚が帰る時間になると、落ち着いて自分の仕事ができるようになる。

日本だけでは無いと思いますが、こういった事象が顕著に出やすいのは日本企業に多いことは事実だと思います。

あまり大きな企業じゃなくてもこういった状況はありますし、良い大学を出て目指すような大手の企業になると、なおさらこういった現象が目立ってきます。

人や部署や企業内の階層が多くなればなるほどその調整は比例級数的に増えていくからです。

欧米ではそういった調整ごとは無いのか?と言われればもちろん欧米でも人対人、上司との関係等色々と出てきます。

ただ、文化的な違いからそういった無駄(と思われるよう)な仕事は日本ほどではなくなります。

文化的な権力格差

という記事において、部下と上司との間における心理的な負担について語られています。

記事全体としては、権力格差が大きいことでイノベーションが起きにくく、先進7カ国から見ても権力格差が大きめな日本では、そういった悪い面が出ていることでイノベーションが起きにくい、としています。

フランス   :68
日本     :54
イタリア   :50
アメリカ   :39
カナダ    :39
旧西ドイツ  :35
イギリス   :35

上記は、先進7カ国の権力格差を一覧にしたものです。これによると、イギリスは権力格差の小さい国なのですが、そうした国には特徴があります。人々の間の不平等は最小限度に抑えられる傾向にあり、権限分散の傾向が強く、部下は上司が意思決定を行う前に相談されることを期待し、特権やステータスシンボルといったものはあまり見受けられません。

これに対し権力格差の大きい国では、人々のあいだに不平等があることはむしろ望ましいと考えられており、権力弱者が支配者に依存する傾向が強く、中央集権化が進みます。

以上より、権力格差の違いは職場における上司・部下の関係性のあり方に大きく作用することになります。

という記事では、日本企業がやはり、昔ながらの「礼儀」や「作法」を重視していることで「生産性」に目が向かってないことを示唆しています。

「私は会議でなにかが決まるのを初めて見ました」。

という言葉がありましたが、これは結構笑い話ではなく、本当に日本企業あるあるだなあ、と思いました。

「はぁ? じゃあ会議でなにするの?」と聞いたら、「その会議に出ている偉い人が喋っているのを一生懸命に聞いてメモをとるのが会議」だと。本当に会議で発言した記憶がないって、僕に言ったんですよ。非常に日本的で歴史のある企業で、そういったカルチャーがきっちりつくられるような、特殊な事情があったかもしれないですが、これはかなり問題なんですね。

これは、大手有名所の日本企業が衰退していくわけだ、という、嫌な納得感がありました。

子供たちの進む先がこれで良いのだろうか?

さて、日本の就職活動を振り返ってみてみるとどうでしょうか?

日本の企業が求めている人材とは、どういったものでしょうか?

就活生が学ぶ、企業に内定されやすい学生とは、企業のために自分の意見を言わず、積極的に会社の一員として意識を高く持つことのように思えます。

めでたく内定を勝ち取れば、そこから先は一から企業文化を学び、上司のいうことに反対意見を言わず、様々な部署を渡り歩いていく将来です。

主な仕事は部署間、企業間の調整ごとがメインです。

そして、本来の生産性のある業務は深夜遅くまで残業をしてクタクタになって…。

 

一体何のために大学に行くのでしょうか?

 

私は、自分の子供には、将来仕事としてやりたいことを大学で学んで欲しいと切に望んでいます。

その先にある選択肢の一つがその業界の日本の企業であれば良くて

日本の企業に進むことのために大学を選ぶというようなことにはならないようにしたいと考えています。