毎朝の子供の登校にあわせて、お弁当を作ったり朝食を作ったりしながら、子供の方は子供の方で、ギリギリまで寝ていたり、髪の毛がちゃんとなってなかったり、身支度が中途半端だったり。人によっては、忘れないように薬を飲ませたり、と。
朝は戦場のようになる家庭も多いと思います。
もう少し自分のことは自分でできるようになってもらえれば…、とか、もうすこし手伝いをしてもらえれば…と思うことも多いかと思います。
そんな親にも子供にも有効なライフハックが、ToDoリストを作ること。
我が家でも実際に非常に効果が高かったので是非おすすめします。
ToDoリストとは
単にやることを並べただけのもの
ここで言うToDoリストとは、単にやることを並べただけのものです。
よく、ビジネス向けの本などでは、業務レベルでのやることリストの整理の仕方などがありますが、ここで言うToDoリストはもっと単純で、パッと見バカバカしいものです。
毎朝やるルーチンを書き並べる
例えばこんな書き方になります。
朝起きてからのToDoリストの一例です。
- トイレに行く
- 手を洗う
- 鏡で顔を見る
- 薬をだす
- コップ一杯の水を用意する
- 薬を飲む
- 体重計に乗る
等々
書き出さなくても、そんなこと当たり前にやる、という内容までも書き出します
もちろん順番はズレても大丈夫です。
でも、毎日このリストを見ながら、朝、寝起きで頭がぼーっとしている中でも、何も考えずに身支度が滞りなく出来ていくのです。
特に薬の飲み忘れや、健康管理のための体重計測などは忘れることもありません。
そんなものを見なくても出来るのが当たり前?
一見すると、書かなくても全部出来ているから自分には不要だ、と思う方もいるかと思います。
でも、一度やってみると朝に感じるストレスやイライラが大きく軽減されていることに気づきます。
当たり前に毎日やっていることでも、状況に合わせて「次に何をする」という思考が頭の中では繰り広げられています。
そういった、その時々にちょっとずつ考えて意思決定をしていくということが、意外と脳というリソースを使ってしまうのです。
スティーブ・ジョブズが毎日着る服に悩みたくないので同じ服装にしている、という噂もありましたね。
「考える」というリソースには限りがある
「考える」そして「意思決定をする」というのは、意外と脳のリソースを使います。
端的にいうと「疲れます」
やることが決まっていることなのに、その順番をどうするか、とか、子供やパートナーの動向によって自分のやることの順番や方法を変えたり、そういったことに朝の一番脳がリフレッシュしている状態を使ってしまうのはとてももったいないことです。
「考えなくても出来る」ようなことは、「もっと考えなくても出来るように」するのがベターです。
そのためのToDoリストなのです。
習慣とは
「脳」が覚えるのではなく「体」が覚える
そのうち、ToDoリストさえ見なくても当たり前に出来るようになれば、それは「習慣化」されたと呼ばれる状態になると思います。
「脳」を使わなくても、「体」が勝手にやってくれる。
無意識のうちに出来るようになることが習慣化なのです
それでも忘れることはある
習慣化出来た、と思っても、それでも忘れることはあります。
どんなに当たり前になっていることでも「ど忘れ」というのはあります。
今回テーマに上げているToDoリストに書かれている内容は、たとえど忘れしたとしても、大した問題になるようなものではありません。
ただ、後で思い出したときに「あ、忘れてた!」という、針に刺されたようなチクっとした後悔になり、ほとんど気にはならないけど、それでも細かいストレスになります。
本当にちっちゃなストレスだとしても、それを排除できるのなら排除したいと、私は思ってしまうのです。
たった一つの習慣
ToDoをみる
習慣化するのであれば、「朝起きたらToDoリストを見る」というのを習慣化すれば、環境が変わっても即時に適応できます。
違う場所に行く時をトリガーする
慣れてきたら、買い物リストや、コンビニに行ったら買うもの・やることなどの買い物リストややることリストを作っても良いと思います。
その時は「今いる場所から違う場所に移動するときにはToDoメモになにか書かれていないかを確認する」というのを習慣化すると良いです。
毎日のストレスがぐぐっと減ります。
やる気の阻害をなくす
人間の頭はシングルタスク
脳はマルチタスクの様に思えるけど、実はシングルタスクであると言われています。
また、同時に様々なことを並行してやり続けると脳に良くないという研究結果もあるようです。
「マルチタスク」は本当に悪いのか、科学的に解明してみた
マルチタスクは慢性的なストレスを生み出すことがあるようで、そもそも人間の脳もマルチタスクには向いていないそうです。
小さな「アレやらなきゃ」を細かく思い出すことで「やる気」がものすごく阻害されていくのは、自分でも実感します。
そんな中、次何をしないといけないのか、を頭の外に出すと、「考えること」に集中出来るので、ストレスがなくなり、勉強や仕事が捗ります。
ビジネス書などで良くありますが、働いている人はメールの振り分けなどをするのがやる気の阻害につながるので極力後回しにしたほうが良いというのも、ここから来ているのだと思います。
やる気と活力に満ち、生産性の高いことを集中して出来る環境を整えるようにしましょう。
最後に
次に何をしないといけないのか、身だしなみや学校の支度、そういった当たり前の細々したことを順序立ててきちんと処理をしていくことは、子供は苦手です。
出来ないことを拾い上げて毎朝注意すると、子供は自信をなくしていきます。
やることを書き出したToDoリストを使うのは大人になっても有用です。
子供のうちから、考えなくても、やらないといけないことが気がついたら出来ていた、というような状況を作ると、子供の頃のフレッシュな脳はもっと素晴らしいことにその能力を使ってくれます。
「きちんと出来る」ことも重要ですが、楽してきちんと出来る上に、積極的にクリエイティブなことにその力を使ってくれることこそ親からは期待したいですね。