少し前までは、良い大学に入ることが、良い会社に入る近道であり、良い会社に入れば、少なくとも安定した生活を送れるという考え方が一般的でした。
今でも、その考え方は大きく変わっていなく、やはり良い大学、大きな会社へ、という考え方は根強いと思います。
ただ、昨今の日本企業の動向を見ていると、東芝などの例もあり、大企業だから安心ということでもなくなってきました。
また、ブラック企業などという言葉が取り沙汰されるように、就職できても、クオリティ・オブ・ライフが著しく下がる可能性もあったりします。
それでも景気は回復してきて、求人倍率もかなり改善され、人材に関しては売り手市場になってきています。
実力至上主義へ
売り手市場とはいえ、職を得たから安心というわけでもありません。売り手市場ということは、人材の流動性も激しいということで、より技術のある人に取って代わられることもあります。
そういったことを考えると、どこにいても「欲しい」と思われる「技術」なり「スキル」なりを身に着けている人ほど有利であり、そして、将来的にも安定しているとも言えます。
極端な話をすれば、企業に属さなくても生活ができる程度のスキルを持っていれば、企業や上司などのストレスにさらされて働く必要もありません。
そして、スキルがあることで、どこかの企業に入るときに、自身の価値を最大化することが出来ます。
スキル貯金
身につけたスキルは誰かに奪われることも無い永続的な個人資産です。
突然会社が潰れてしまったり、病気や怪我で働けない期間が出来たりしたときに、金銭的な貯金だけではなく、どんな状況でもお金を作れる能力を持っていると安心です。
会社に入ってからスキルを身に着けようとすると、その会社でしか活用できないスキルになりがちです。
これから大学等で研究や技術を身につけるに当たり、将来、長く役立てられるスキルを意識して学ぶことを、是非勧めていきたいと思います。