遺伝と教育

子供の教育・成長において、遺伝について考えてしまうことがあるのではないでしょうか。

スポーツなどはわかりやすい例で、スポーツが得意かそうじゃないかなど、自分が子供の頃のことを思い出して、これは遺伝かなあ、などと考えてしまう親も少なくは無いと思います。

西洋人と東洋人の身体の作りの違いを見るだけでも、そこには当たり前に遺伝由来の差異があることがわかります。

そして、その延長で考えれば、同じ東洋人、同じ日本人の中でも遺伝による個人差というのは間違いなくあるだろうことは、想像に難くないでしょう。

こんな記事があります

最新の研究では、生後環境よりも遺伝で決まってしまう要因があるということが分かり始めている。

非常に興味深い研究結果だ。

出典:https://twitter.com/biccobeat/status/878974194129567745

調べ方として、一卵性双生児の研究の手法で、それが遺伝的な影響なのか、外的な要因、つまり環境、育ち方による影響なのかをもとに分析したものだそうです。

一卵性双生児を研究する手法で、様々な分野での結果が遺伝によるものなのか生後環境(共有・非共有環境)によるものなのかを調査した。ここでの「環境」というのは要するに「教育」のことだと置き換えて考えてもいいだろう。

このグラフから学べる重要な示唆は「世の中には遺伝が大半を占めるものがあり、いくら努力しても無駄に終わることがある。まずは自分に向いていることを探すことが重要」ということだ。

この記事は以下の本からの抜粋になります。

これによると、音楽、スポーツ、執筆などは、遺伝による影響度が非常に高いとされています。

逆に、美術やチェスなどは遺伝的な要素は低いとされています。

1)最も遺伝割合が高いのは音楽。スポーツを上回る様子は圧巻。センスがあるかどうかの世界だ。作曲はできない人には絶対できない。

 

さて、こういった遺伝による影響ですが、ここから何を読み取ればよいのでしょうか。

遺伝的な素質が無く、無駄になるからその分野に進めさせないようにするのが正しいのでしょうか?

もちろんそんなことは無いはずです。

自分の子供をオリンピックの陸上で金メダルを取らせたい、なんて考えがあるのであれば、こういった遺伝の影響はすごく気になるかもしれないし、その先には絶望があるかもしれませんが、そんなのはもう、単なる親のエゴでしか無いと思います。

なにかの競技で一位を取ることを全ての価値観の中心である、などという極端な思想の持ち主じゃなければ、この遺伝子の影響度は単なる目安でしか無いと思います。

 

親がプロフェッショナルで、その遺伝を受け継ぎやすい分野であれば、その方向に進みやすい、というだけであり、遺伝を受け継ぎにくい分野であれば、努力が実りやすいというだけのことです。

成長していく上で、なにか一つの分野だけで生きていこうとするのは、本当に一握りだと思います。

ただ、そうした場合、ある程度の家庭環境や、既にその分野で頭角を表しているなど、既に遺伝的なメリット享受していることが多いと思います。

 

それよりも、様々な可能性を見据えて、自分が得意とするものを増やしていこうという考え方であれば、こういった遺伝の影響度というのはひとつの有用な目安にはなるかと思います。

自分の興味と、実際の熟練度と、そしてこういった遺伝の影響度などを客観的に見ることができれば、その分野に対しての心構えが変わってくると思います。

それは絶望や慢心感などとは無縁であり、単に習熟度の一つの目安でしか無いのではないかと思います。

 

遺伝的なものにとらわれることなく、でも進む方向の一つの目安としてであれば、こういう情報も役に立つのでは、と思います。