先日ニュースで、google、Apple、IBMなどが、求人時の条件から、大学卒の資格を削除したとありました。
求人で4年制大学卒業の学歴を求めず GoogleとAppleが求める人材 – ライブドアニュース
GoogleやAppleなどの企業は、採用にあたり4年制大卒の学歴を求めていない。大学卒業という条件にとらわれず、自分の道を切り開ける人材を獲得する方針。テクノロジー業界の創業者たちの中には、大学を中退している人も多いという
即戦力…というよりは、それぞれ専門的な知識や、探究心、向上心を持っているかどうかということを見るようになったのではないかな、と思います。
また、米国での話なので、地域性というか、人種や生活環境による多様性を吸収していこうという心づもりなのかもしれません。
文中で
「学校に行かずに自分の道を切り開く人々のなかには、並外れた人材がいる。私たちは、そういった優秀な人材を見つけるために手を尽くす」
と、ありましたが、これこそがいかにも欧米的だと思います。
「学校に行かず」とありますが、実際は「学校に行けず」それでも並外れた人材はごろごろしている、という環境なのだと思います。
日本においては、基本的には単一民族国家であること、長年の経済的な安定やインフラの安定から、教育に関しても(是非はありますが)非常に高度で(良い意味で)画一的な教育を受けています。
日本の教育の中では、学力差はあまり大きくなく、経済的にも極端な格差がありません。
そのため、大学を卒業しているかどうか、というのは、日本国内においては企業としても人材を判断するための非常に重要な指標となりえます。
逆に言うと、それは人材の募集範囲を国内にしか向けていなく、したがって商圏も日本国内に絞られるということでもあります。
今後は更に輪をかけて世界に向けてビジネスをしていかないといけない状況になっていくと思います。
日本国内でのお仕着せの教育に肌が合わなかった若者も、自分の興味のある分野に強く進む勇気と才覚があるのであれば、受け入れられる土壌が世界的にも広がってきているのだと思います。
日本じゃないどこかで働く、ということを考えながら将来や大学を考えてみるのもとても有意義なことなのかもしれません。