そろそろ受験も近いというのに、子供自身はなかなか真剣に勉強しようとはしないのです。
波に乗るとそれなりに真面目にやるけど、そういったことは滅多になく、
いやいややり始めたは良いけど、すぐに水を飲みに行ったり、トイレに行ったり、なんやかんやと席を立って集中しないのです。
これはきっと、大抵の親御さんが経験することだと思います。
親の立場からすれば、積極的に自分に必要な勉強を脇目も振らずやってほしいわけなのですが、
そう言えば自分が子供の頃、そんな風に積極的に真面目に勉強したことなかったなあ…と思い至りました。
自分に出来なかったことを、子供が勝手に出来るようになるわけがないと思い至り、さて、と改めて考えてみました。
そして、一応の解決法を自分なりに見出したので、今回はその方法をまとめてみます。
・自分が出来ていた場合は自分のその時の状況を再現させる
・時間を決めて親も子供と一緒に勉強する
自分は率先して勉強していた人
環境
当時自分が高校生だった頃、周りの友人たちは大学進学組が多く、また、受験に関しても当時は競争が厳しかったこともあり、受験組同士での話は勉強の仕方や、真面目にやったかどうかの牽制しあいみたいなところもありました。
それに刺激されて、なんだかんだとそれなりに勉強していた気はします。
今、自分の子供に照らし合わせてみると、あまり受験に対して熱を入れている同級生が多くないことが、自発的にやらないことに拍車をかけているのかもしれません。
そういった外的要因が大きく関わっているのであれば、
自分が出来ていたつもりで、子供は出来ていないと考えるのは間違っているのではないかという気がします。
ただ、逆に、内的な要因が大きく占めていた場合は、今度は、なぜ、自分はその時ににそんなモチベーションを保てていたのかとか、何を思っていたのかなど、そこを子供と共有したら良いと思います。
(私にはこれがないので、具体的な例示は出来ないのが残念です・・・)
時間を決めて親も子供と一緒に勉強する
テーブルを共有する
べつに、親も受験勉強をしろというわけではないのですが、ただ、食卓でも良いので同じテーブルを共有して、何かを学習するという「時間を共有する」ことは、とても効果的で、覿面の効果があります。
目の前で親が真面目に学習をしていれば、子供はそれを見習います。
ただでさえ仕事や家庭の雑務でくたくたのはずなのに、同じように何か勉強をしている。そんな姿が目の前にあればサボれません。
解決と共感
勉強は、ある程度波に乗ってくると、子供は一人でぐんぐん進むようになります。
ただ、その状態になるまでが時間がかかるのです。なぜなら勉強の仕方がわからなかったり、教科で躓いているところがあったりするからです。
子供の世代は「解決方法」と「共感」の2つを欲しがります。
本当に難しくてわからなくて困っているのに、「いいから勉強しなさい!」と言われればそりゃあやる気をなくします。
そうではなく、「あ、これは本当に難しいね」と一緒にその問題をとく姿勢を見せるだけで、子供は共感します。
問題集であれば解法が乗っているので、その勉強を見てあげている親自身はわからなくてもそれを一緒に考えてあげると、案外子供だけで「解決方法」を見出します。
その成功体験は子供にとっては非常に価値のあるものになると思います。
効率化を計る
だけど、正直な所、働いた後にそんなことをしたくない。家に帰る時間が遅い、家事が多すぎてそんな暇はない、一人にそこまで関われない…色々あると思います。
何も1日3時間、毎日一緒に勉強しようと言っているわけでもないのです。
まず、勉強に関しては「何時間勉強する」という、時間単位での勉強の仕方をなくしていきます。
代わりに、「何を勉強するか」という、内容を重視した勉強の仕方に変えます。
成果が出るのならばそれこそ一日30分だけでも十分だし、子供も自由な時間が多くなるし、ハッピーです。
そして、そういった「何を」というのを俯瞰的に見ることが出来るのが、大人の視点だと思います。
それこそ、そういった勉強の計画だけでも、子供と共有すると良いのではないかと思います。
親の手伝いもさせる
親に時間がないのであれば、勉強時間を短くさせる方法を一緒に考え、逆に、空いた時間を親の手伝いに充てさせます。
子供も親に共感したいと思っています(たぶん)
一緒に遊ぶ
そうやって双方に余裕ができれば、時々は一緒にレクリエーションをすれば良いと思います。
トランプするでも、一緒に映画を見るでも。
反抗期
実際、難しい年頃でもあります。
一緒にやりたくないと言い出すこともあると思います。
「自分の部屋でやるから!」「そういうの良いから!」
そういうふうに言われることもあると思います。
そこで本当に自分でやってくれるのであればそれは自立心の芽生えなので見守りましょう。
出来てほしいことは共有する
子供に対して、こうであって欲しいと思うことはたくさんあります。
それが自分には出来ていることならば一緒にやって、その「やり方を共有」していけば良いのです。
自分に出来ないことなら、それは子供にも出来ないことなので、一緒に出来る方法を模索していけば良いのです。
子供が理解出来るまで丁寧に共有していくことこそが、解決方法の一つなのだと思います。