うちの子供は根っから文化系で、あまりスポーツを好みません。
今にして思えば、もう少し無理をしてでも運動部系の部活に入れておけば良かったかなと思うことがしばしばあります。
学校で他の生徒さんを見ると思うのが、運動部系の部活で成果を出している子は、勉強も得意なことが多いということです。
部活の練習に明け暮れていてあまり勉強をする時間も無いはずなのに、部活をしていない子よりも成績が良いということも多々あります。
この辺の謎を自分なりに考えてみました。
努力と成功体験がリンクしている
中高生の運動部であれば、だいたいは初めて本格的にやるスポーツであり、また特殊な道具や場所が必要ないスポーツであることが多いと思います。
また、若くて覚えも早く、体力もあることから、たいていのスポーツはスポンジが水を吸収するかのようにどんどん上達していきます。
運動が苦手な子であっても、少なくとも部活に入り練習を続けていれば、そのスポーツをしていない子よりも上手になるのは想像に難くないと思います。
つまり、彼らにとっては「努力」=「上達」というのが、ものすごく当たり前に、身をもって理解出来ているのです。
努力=上達という成功体験
努力をすれば上達するんだという体験があれば、努力そのものを厭う感覚はあまりなくなるのでしょう。
少なくとも、適切な指導のもと、「継続と努力がもたらす上達という結果」を体験し続けていれば、何かを得るためには、継続して練習・学習をすれば良いのだということを、体が覚えているのだと思うのです。
上達する子ほど高い成功体験を得ている
さらに、その練習の結果、大会で好成績を残すなどの、大きな舞台での成功体験が重なりでもすれば、さらに、努力は報われるというわかりやすい認識を得られるのではないでしょうか。
つまり、スポーツなどでより好成績を残せば残すほど、継続して練習するという努力に対する自己信頼度は高まると思われます。
中高の勉強も努力=成績
大学や社会人と違って、高校生までの勉強の内容は、基本的には単純な積み上げ型です。
つまり、正しい手順で継続して学習を続けることで、一定の成績までには確実に上がります。
毎日素振りを百回出来る子が、毎日英単語を覚えることの効用について、それほど疑問を持つことは無いと思われます。
もちろん人に依る部分も大きいのは当たり前ですし、スポーツであれば才能や体格など、努力以外の影響度が大きくなることもわかります。
それでも、地道な練習が大きな成果につながるという考えには、あまり違和感を感じないのではないでしょうか。
勉強のモチベーションが高い
- 地道な努力をすれば成績が上がる
- 反復練習の効果を身にしみて知っている
- 努力が報われたときの幸福感を体験している
こういった経験の積み重ねが、勉強に対するモチベーションを高くしていくのではないかと思います。
文化系の部活だとそういうことが無いというわけではないのですが、運動部系の方が、こういった手に届く成果を体験しやすい、というのはあるのではないかと思うのですが、さて、いかがでしょうか。