我が家では、結構なレベルで親が子供に介在しているという自覚があります。
義務教育を卒業している世代だし、同い年でもう社会に出て働いている子もいます。
そんな中で、ここまで子供に関与しているのもいかがなものだろうかという不安もあります。
とは言え、なんでも子供のやることに口を出していたり、将来の方向性を親が決めるようなことはしていません。
日々の生活習慣に関しては、どこの家庭にもあるような口出しをしていますが、自身の将来についてはできるだけ本人に決めさせるようにしています。
それでも、その生活習慣の口出しに関しては、親子共々、甘えみたいなものがある気もしています。
ただ、言ってしまえば、こういった親子の関係性はそれぞれの家庭での事情であるし、普遍的な「こうすべし」というものがあるわけでも無いので、それぞれの環境に合わせて、その家庭での在り方を模索すれば良いのだと思います。
そんな中で改めて親が子に関与出来る部分を振り返ってみました。
将来決め
「こうすべきだ」という伝え方ではなく「今の情勢はこうなってるみたい」という、
結論ではなく材料をだすように、という、線引きはきちんとしているつもりです。
その上で、伝えられるものを伝えようとしています。
実際に働いているからこそ伝えられること
実際に仕事をしているから得られる情報や感覚、社会情勢のことなど、できるだけ具体的なことを伝えようとしています。
これは学生では知りえない情報ばかりな上、これからを考える上では非常に重要な内容だと思います。
未来を考える上での材料はとても大事です。
知識から得られる未来予測
仕事だけではなく、ニュースや様々な記事など、広く情報を得るのは、やはり子供よりは大人の方が得意だと思います。
そういった情報から得られる近い未来の予測、例えば就職活動のこれからの変化や、新しく出てきた技術や、その職業的な重要性等々、そういったものはできるだけ親子の会話に取り入れようとしています。
正確な未来予測などは誰も出来ませんが、それでもこれから世の中がどうなっていくかを一緒に考えることは重要だと思います。
世代間のギャップ
逆に、子供の方が詳しいものもあります。バーチャルYouTuberやボーカロイド、3Dモデリングにゲームにアニメに漫画。
一昔前のサブカルチャーに対する世間の目も大きく変わってきていて、男女の区別なく、ゲームもアニメもだいぶ受け入れらている感があります。
ひと世代前のゲームなどへの親の関与といえば、「ゲームをさせない」というものだったと思いますが、今の世代やもっと若い世代になると、親もゲームや漫画を嗜むし、むしろ何が好きかを語るという、全く逆のベクトルでの付き合い方になっていたりもします。
大学決め
将来に関してはいろいろ一緒に考えたり話したりした分、すぐ目の前にある大学選びに関してはほぼ関与しないように考えました。
できるだけ親が介在しないようにした
将来に関しては色々とうるさいくらい、情報の波をワッとかぶせた分、すぐ近くの未来、自分で選べる未来に関しては、できるだけ子供だけで考えられるようにという方針を取りました。
経済的・居住地的な条件を排除した上で考えるように促した
加えて、選択肢においては経済的な部分(授業料の多寡や私立国公立の差)などは、大学選びの条件に含まないようにさせました。
また、我が家は居住地が地方のため、土地的な条件も考えないように促しました。
もちろん、その結果やたらと授業料の高い大学や、海外に出ると言われても困るのですが、その時はその時として、まずは自分で「本当に必要な大学を選ぶ」ことを意識させました。
「介在しないこと、条件を排除する」という介在
大学選びに関して言えば、作為的に介在しない、という親からの介在があったのかな、と考えています。
親ができること
モチベーションの維持
これはもうお恥ずかしい限りなのですが、我が家の子供は、進んで勉強をするようなタイプではないので、将来や大学や明確な目標が決まっても、あまり積極的に勉強を進めようとはしません。本来やらないといけないことを積極的に行動に移したりしません。そこはやはりできるだけ楽をしようと考えたり、遊びにいこうとしたりします。
だからこその、どうしたら良いかという、親も子も様々な試行錯誤が生まれて、いろいろな方法論が生まれてくるという環境でもあるのですが、結局の所
「こうしたら受験勉強がスムーズにすすむのでは?」とか
「スマホとの付き合いはこうすべきだろう」とか
「日々の生活習慣の改善案」等々、
そういった細かい部分での親からの影響は、我が家はかなり大きい方なのではないかと思っています。
ここには多少の反省も含まれています。
支援、そしてアドバイス
親と子の立ち位置。特にこれから受験をして大学へ進もうというのであれば、親のスタンスは「支援・アドバイス」に尽きるのではないかと思います。
本来の自分の力を十二分に出せるように背中を押すだけにとどめ、先に進むその歩みは本人に任せるようにしています。
道を踏み外さないようにアドバイスをしながら。